人生を振り返ると、気づかされることが多くあります。その中でも、「人の本質は変わらない」という事実が、私の中で最も大きな発見の一つです。これまでの35年間は、その本質を見極め、自分自身を理解するための旅だったと言えるかもしれません。
もちろん、たかが35年です。私のような若輩者が語ることはまだまだ道半ばであり、これからも学び続けるべきことは山のようにあります。ただ、この期間に自分なりに考え、たどり着いた小さな気づきを共有することで、「こんな考え方もあるのか」と軽く思っていただけるなら嬉しいです。
35年間を振り返る—自分を知るための時間
成功や失敗、試行錯誤を重ねる中で、「自分の得意なこと」「やりたいこと」「どうしても苦手なこと」が明確になってきました。その過程で、無理に変わろうとしたり、不得意なことに時間を費やしたりする努力が、いかにエネルギーを消耗させるかを痛感しました。
例えば、どうしても興味が持てないことに挑戦した結果、成果が出ないだけでなく、自己否定の気持ちさえ生まれることもありました。一方で、自分が得意なことや、心からやりたいと思えることに集中していると、時間が経つのも忘れるほど没頭できる。そんな経験を繰り返す中で、「変わらない本質を受け入れ、得意なことに注力する方が、よっぽど充実感を得られる」という結論に至ったのです。
「やりたくないこと」への向き合い方
これからは、やりたくないことや得意でないことに対して、次のように向き合います。
1.ツールや他人の力を借りる
やりたくないことに関しては、積極的にツールや他人の力を借ります。自分一人で完璧にこなす必要はありません。例えば、時間がかかるデータ処理には自動化ツールを、専門知識が必要な作業にはプロフェッショナルの助けを借りることで、効率よく片付けることができます。
2.効率化を徹底する
どうしても避けられないタスクは、最短で終わらせる方法を考えます。例えば、タスクを細分化して一気に片付けたり、最低限の基準で合格点を目指すことで、無駄な時間やエネルギーを削減します。
3.諦める力を持つ
「全てを完璧にこなす必要はない」という考えを持つことも重要です。苦手なことに高みを目指すのはエネルギーの浪費です。及第点をクリアすれば、それ以上の労力はやりたいことに使うべきだと割り切ります。
「やりたいこと」には全力を注ぐ
その一方で、自分が得意でやりたいことには全力で取り組むことを心がけます。これは、単に情熱を持てるからというだけでなく、自分が全力を注げる領域で成果を出すことで、自分を助けてくれる人々や社会全体に還元できると信じているからです。
具体的には、自分のスキルを活かして他人をサポートしたり、自分の成果を通じて社会に価値を提供したりすること。そうすることで、他者から得た助けに対する感謝の気持ちを形にできます。
また、「全力を注ぐ」といっても、一人で全てを抱え込むわけではありません。適切に助けを借りながら、効率よく取り組むことで、より多くのことを成し遂げられるのです。
自分の限界を知ることで得た自由
35年間を通じて得た最大の教訓は、「人の本質は変わらない」という事実を受け入れることの大切さです。変えられないものを無理に変えようとする努力を手放し、変えられるものに注力することで、時間やエネルギーを効率的に使えるようになりました。
これは「諦め」という消極的な考え方ではなく、自分が本当に大切にしたいものに集中するための積極的な選択です。こうして得られた自由が、人生をより豊かにしてくれると確信しています。
終わりに
35年間の経験を振り返ると、確かにまだまだ道半ばで、これからも学ぶべきことは多いと感じます。ただ、この期間に得た経験の中には、「自分の時間とエネルギーの使い方」を考える上で重要なヒントが隠されていました。
「たかが35年」と笑われるかもしれませんが、それでも自分の中でたどり着いた小さな気づきを大切にしながら、これからも成長を続けたいと思います。この先も、学びながら進んでいけるような生き方を目指していきます。
この記事は、「こうあるべき」という押し付けではありません。ただの一つの視点として読んでいただけたなら、それだけで十分です。